
3回目のデートの帰り道。カウンセラーや友人に「で、どうだった?」と聞かれて、思わず出てくるのが「いい人なんだけど……」という言葉。
嫌なところはない。会話も普通に楽しい。でも、真剣交際に進むほどの「決め手」がない。そうやって仮交際をずるずる続けているうちに、相手のほうから交際終了を告げられてしまう──婚活では、よく聞く話です。
本記事では、真剣交際に進めない人がハマりやすい落とし穴と、「この人なら進んでいい」と判断できるサイン、そして申し込むときの言い方や服装まで、婚活専門スタイリストの目線でお伝えします。
目次
1.「決め手がない」の正体は、相手ではなく自分のものさしにある

「決め手がない」と感じるとき、原因は相手ではなく、自分が使っているものさしにあることが少なくありません。正直に言うと、どんなに素敵な相手でも、ものさしがズレていれば決め手は永遠に見つかりません。
まずは、自分が次の3つのどれかにハマっていないか、チェックしてみてください。
1-1.「ビビッときたら決める」と思っている
恋愛ドラマのような「ときめき」を決め手にしていると、婚活ではなかなか前に進めません。お見合いやアプリで出会った相手は、最初から気持ちが燃え上がることのほうが珍しいからです。
婚活での好意は、会う回数を重ねて少しずつ育つもの。「ドキドキしない=合わない」ではありません。「また会ってもいいかな」と思える時点で、十分にスタートラインに立っています。
1-2. 条件表で相手を採点している
年収、身長、学歴、住んでいる場所。条件を決めること自体は悪くありません。ただ、会うたびに相手を条件表で採点していると、どの人も「80点」止まりになります。
満点の人を探しているうちは、決め手は見つかりません。条件は「最低限ここだけは」というラインを決めたら、あとは一緒にいるときの自分の気持ちを見るほうが、ずっと判断を間違えにくくなります。
1-3.「もっといい人がいるかも」が止まらない
アプリを開けば、新しいお相手のプロフィールが次々に出てきます。そのたびに「この人よりもっと合う人がいるかもしれない」と思ってしまうのは、自然なことです。
でも、比べ続けている限り、目の前の人と深い話をする時間は増えません。真剣交際とは「他の人と比べるのをやめて、この人とだけ向き合う」と決めること。決め手は、向き合ってみて初めて見えてくることも多いのです。
2. 真剣交際に進んでいい相手、5つのサイン

では、どんな相手なら真剣交際に進んでいいのでしょうか。ときめきや条件ではなく、「結婚生活を一緒に回せるか」という目線で見ると、判断の材料がぐっと増えます。
2-1. 沈黙が気まずくない
会話が途切れたときに、焦って話題を探さなくていい相手かどうか。これは意外と大事なサインです。
結婚生活は、ずっと楽しい会話をしているわけではありません。黙って一緒にいても疲れない相手は、それだけで「一緒に暮らせる」可能性が高い相手です。
2-2. お金・仕事・家族の話をしても空気が悪くならない
結婚の話に進むと、避けて通れないのがお金、仕事、家族の話です。少し踏み込んだ話題を出したときに、相手が嫌な顔をせず、自分の考えを話してくれるかを見てください。
意見が同じである必要はありません。違う意見でも、穏やかに話し合えるかどうかがポイントです。
2-3. 連絡と約束の温度が安定している
返信がやたら早い日と、何日も既読がつかない日がある。約束の時間によく遅れる。こうした「波」がある相手だと、結婚してからも振り回されやすくなります。
逆に、連絡の頻度がほどほどでも一定で、約束をきちんと守る人は、それだけで信頼できる相手です。
2-4. お店の人への態度がていねい
デート中、店員さんへの態度はさりげなく見ておきたいポイントです。あなたにだけ優しくて、店員さんにはぶっきらぼう──そんな人は、関係が深まったときにあなたへの態度も変わる可能性があります。
「ありがとうございます」が自然に言える人は、家庭の中でもその姿勢が出やすいものです。
2-5. 小さな意見の違いを、話し合いで解決できた
お店選びや日程の調整など、小さな意見の違いはデートの中でも起こります。そのとき、どちらかが我慢するのではなく、話し合って落としどころを見つけられたなら、それは大きなサインです。
結婚生活は、小さな話し合いの積み重ね。デートの段階でそれができている相手は、真剣交際に進む価値があります。
3. 逆に、真剣交際の前に立ち止まりたいサイン
ここまでとは逆に、「進む前に一度立ち止まったほうがいい」サインもあります。どれか一つでも当てはまるなら、焦って真剣交際に進まず、もう1〜2回会って確かめてみてください。
3-1. 会うたびに「演じている」自分に疲れる
デートのあと、楽しかったはずなのにどっと疲れる。相手に合わせて、いつもの自分ではない誰かを演じている気がする。そんなときは要注意です。
結婚すれば、その「演技」を毎日続けることになります。素の自分を少しずつ出してみて、それでも相手との空気が変わらないかを確かめましょう。
3-2. 結婚の話になると、話をそらされる
住む場所や働き方など、結婚後の話をしようとすると、毎回うまく話をそらされる。これは、相手がまだ結婚を具体的に考えていないサインかもしれません。
真剣交際は、結婚に向けた話し合いを始める段階です。その話ができない相手と進んでも、話し合いの場がないまま時間だけが過ぎてしまいます。
3-3. 相手の機嫌をうかがって予定を決めている
デートの行き先や日程を、いつも相手の機嫌をうかがいながら決めている。断ると不機嫌になりそうで、言いたいことが言えない。そんな関係は、結婚してから立場の差がもっと大きくなりがちです。
お互いに「今日はこっちがいい」と気軽に言える関係かどうか、一度振り返ってみてください。
4. 真剣交際の申し込み方|タイミング・言い方・服装

「この人と進みたい」と決めたら、次は申し込みです。ここで迷う人は多いのですが、ポイントは3つだけ。タイミング、言葉、そして当日の服装です。
4-1. タイミングは「回数」より「話せた深さ」で決める
結婚相談所では、仮交際の期間を3か月ほどの目安にしているところが多いと言われています(ルールは相談所によって違うので、担当のカウンセラーに確認してください)。
ただ、回数や期間よりも大事なのは、どこまで深い話ができたかです。結婚観や仕事のこと、家族のことなど、お互いの考えをある程度話せたと感じたら、それが申し込みどきです。
4-2. 言葉は、飾らずシンプルに
申し込みの言葉は、気の利いたセリフである必要はありません。「〇〇さんと、結婚を前提にきちんとお付き合いしたいと思っています」と、自分の言葉でまっすぐ伝えるのがいちばんです。
LINEやメッセージで済ませず、会って直接伝えるのがおすすめです。結婚相談所を利用している場合は、カウンセラーを通じて意思を伝える流れになっていることもあるので、事前に確認しておきましょう。
4-3. 申し込みの日の服装は「いつもより一段きちんと」
ここは、スタイリストとしてぜひ伝えたいポイントです。申し込みの日の服装は、いつものデートより「一段きちんと」を意識してみてください。
男性なら、ジャケットに襟付きのシャツ、きれいに手入れした革靴。女性なら、顔まわりが明るく見える色のトップスに、きれいめのスカートやパンツ。どちらも、派手さより清潔感を優先します。
気をつけたいのは、気合いを入れすぎて「その日のために全部新品」にすること。履き慣れない靴で歩き方がぎこちなくなったり、着慣れない服で表情がかたくなったりしては、せっかくの言葉が伝わりません。何度か着て、自分になじんだ「きちんと服」を選ぶのが正解です。
5. 真剣交際に入ったら、早めに話しておきたいこと
真剣交際に進んだら、いよいよ結婚に向けた具体的な話し合いが始まります。ここで話しておかないと、プロポーズの直前や結婚後に「そんなはずじゃなかった」となりがちです。
5-1. 住む場所と、働き方
結婚後、どこに住むのか。どちらかが転勤や転職をする可能性はあるのか。共働きを続けるのか。暮らしの土台になる話なので、早めに確認しておきましょう。
5-2. お金の考え方
貯金や使い方の感覚、家計をどう分けるかは、結婚後のケンカの原因になりやすいテーマです。金額を細かく聞き出す必要はありませんが、「お金について話せる関係」になっておくことが大切です。
5-3. 家族と、子どものこと
親との距離感や、将来子どもを望むかどうか。デリケートな話題ですが、ここがずれたまま結婚すると、あとから埋めるのが難しくなります。お互いの気持ちを、責めずに聞き合う姿勢で話してみてください。
6. まとめ
いかがでしたでしょうか?
「いい人なんだけど、決め手がない」と感じるとき、その原因は相手ではなく、ときめきや条件表といった自分のものさしにあることが少なくありません。沈黙が気まずくない、意見の違いを話し合える、約束を守る──そんな「一緒に暮らせるサイン」が見えたら、真剣交際に進んでみる価値は十分にあります。
申し込みの日は、言葉はシンプルに、服装は「いつもより一段きちんと」。それだけで、あなたの真剣な気持ちはきちんと相手に伝わります。
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